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百年先のお庭を にわつく

植物の冬越しで気を付ける3つの事

寒い冬空の庭仕事は、あまりモチベーションが上がらないかもしれません(>_<)

しかし、夏の庭と違って熱中症のリスクがなく、害虫による虫刺されの心配も少ないでしょう。

何より、この季節にすませておくと、来るべき春の庭がぐんと華やかになるのです。

冬の庭で植物が元気に冬越しできるために、簡単にできる植物の寒さ対策について紹介します!

1.土のメンテナンス

冬の間に必ずやっておきたい庭仕事には、まず土壌改良が挙げられます。

一年間を通してさまざまな植物を植え込んだ土の中は、害虫の卵や幼虫、病気の元となる細菌が多く住みついています。

そのままにしてしまうと、さらに土の状態が悪化し、植物の成長を妨げてしまう事態に陥ってしまいます。

悪循環を防ぐために大きなスコップやシャベルを使い、花壇の土を深層部から掘り起こします。

土をまんべんなく寒さにさらすことで、害虫駆除の効果があります。

この作業を園芸用語では「天地返し」と呼んでいます。

冬の時期がもっとも効果が大きいので、ぜひ土壌改良のために天地返しをしてみましょう!

2.寒さ対策方法

次に元気に冬を越す為のマルチング材をご紹介します。

マルチングとは・・・

マルチング(英:Mulching)とは植物の株元をさまざまな資材で覆うことを指します。

この資材はマルチング材と呼ばれ、これを使って土壌や用土を覆うことの略称として「マルチ」という言葉が使われています。

主な目的としては土壌中の水分の蒸散のコントロールや地温の上昇効果、そして病害虫からの保護と雑草対策が挙げられます。

マルチングの種類

①ウッドチップ

木材を細かく砕いたもので、木で出来たチップを総称してウッドチップと呼びます。

木の種類はヒノキ、スギ、ヒバ、サクラなど様々で木材の種類によって香りも異なるので、好みの香りや防虫に強い種類なのかという事も考慮して選ぶと良いでしょう。

②バークチップ

木で出来たチップを総称してウッドチップと呼ぶのに対して、バークチップはその中でもマツの樹皮を砕いたチップです。

ウッドチップと比べると粒の大きさは大きめで丸みを帯びた形をしております。

木を丸ごと使うウッドチップに比べ、バーク粒が大きいので、まく範囲によってはウッドチップなど他のマルチング材と比べ量を減らすこともできます。

➂ワラ

古くから使われているマルチング材です。

ワラをマルチング材として使う場合、畑などの屋外での使用がメインとなります。

ワラは空気を抱え込んで寒さを防ぐ上に、隙間があるので水分が蒸発し、適度な湿気を保てます。

昔と違ってワラがあるお宅は少ないですが、ある場合は低コストの割にとても優秀なマルチング材です。

4.剪定

剪定は次期を誤ると木に負担をかけてしまうため、種類に応じて適した時期に行いましょう!

冬は葉が落ちた後の(落葉広葉樹)を中心に選定します。

葉がすべて落ち、枝の状態がわかりやすい12月~2月がおすすめです。

冬でも葉が残るツバキやサツキなどの(常緑広葉樹)は、落葉樹と違って栄養分を葉に蓄えているので、寒い季節に思い切った剪定をしてしまうと栄養分を失うことになってしまいます。

目立って伸びた枝などを最低限剪定するまでにとどめておきましょう。

また、冬に地上部が枯れる宿根草や多年草については、雪が降る前に地上部をカットしておくと雪に折れてしまうこともなく、春に美しく芽吹く姿を見ることができます。

3.最後に

冬の支度はなかなかおっくうではありますが・・・

丸一日で終わらせよう!とすると実行しやすいとかと思います。

これをしておけば、来春の庭手入れがグンと楽になるのはもちろん、春の訪れがいっそう楽しみになりそうですね。

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